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「汚泥」 とは

読み:
おでい
英名:
Sludge

泥状の物質の総称。化学的な性状により、有機汚泥と無機汚泥、これらの混合汚泥に分けられる。環境や廃棄物の分野では、排水処理や下水道処理、各種工場や建設現場からさまざまな汚泥が発生し、発生する分野や状況によって産業廃棄物汚泥と一般廃棄物汚泥に分けられる。汚泥の排出量は、産業廃棄物排出量全体の約4割に及ぶ。建設現場から発生する建設汚泥は建設廃棄物の約7%で、その再資源化率は80%を越える。

汚泥は従来、ほとんどが埋め立て処分されていたが、環境問題への対応や埋立処分場の確保などの問題があるため、近年、汚泥に脱水などの前処理を施し、原料化・エネルギー化しようとする取り組みが行われている。1997年の廃棄物処理法改正によって創設された再生利用認定制度などを受けて、建設汚泥を他の現場で盛土材などに用いる事例も増えつつある。

食品汚泥を発酵させてメタンガスを回収したり、下水汚泥をセメント原料や肥料に利用したりする技術開発も進んだ。しかし、2011年3月の東日本大震災に伴う福島第1原発の事故を受けて、各地の処理施設で発生する汚泥から放射性物質が検出された。このため、汚泥をリサイクルしたくてもできない状況が続いている。

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