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「建設混合廃棄物」 とは

読み:
けんせつこんごうはいきぶつ
英名:
Mixed Construction Waste

建設工事現場や解体現場などから排出される建設廃棄物のうち、さまざまな廃棄物が分別されることなく混ざり合っているもののこと。廃プラスチック類や木くず、金属くず、段ボール・紙くず、廃石膏ボード、ガラス・陶磁器くず、コンクリート片、塩ビ管など多種多様な廃棄物が混在している。国土交通省による2012年度の調査では、その量は約280万tとなっており、再資源化・縮減率は58.2%だ。

国交省が2014年9月に策定した「建設リサイクル推進計画2014」では、2018年度の排出率を3.5%以下とするとともに、再資源化・縮減率を60%以上とする目標が掲げられている。ただし、排出量ベースでみると、2012年度排出量を2005年度比で30%削減するという前計画の目標に対して、実績値にして5%しか削減できていない。建設混合廃棄物を削減していくためには、分別解体や発生現場における分別を徹底することが何よりも重要だ。

建設リサイクル法は、かつて行われていたショベルカーなどの重機で建築物を破壊する「ミンチ解体」を規制し、特定建設資材の分別解体や再資源化を義務づけている。分別の徹底により建設廃棄物が小口化、多品目化すると、従来の方法では運搬回数が大幅に増加する。このため、複数の建設現場を巡回して共同搬送を行う「小口巡回共同回収システム」が導入されつつある。排出された建設混合廃棄物を処理する際には、中間処理施設で選別して再資源化にまわし、最終処分量を抑制する必要がある。

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