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「淡水魚」 Q&A解説

読み:
たんすいぎょ
英名:
Freshwater Fish
  • Q: 淡水魚は海に入ることはないの?
    淡水魚は川や湖沼に生息しているが、海に入ることもあるのだろうか。

    A: 淡水魚は、川や湖沼など塩分濃度の低い淡水に生息しているが、ある時期にだけ海に入る魚もいる。アユは、淡水域で生まれるといったん海へ下り、春になると再び川をさかのぼる。サケも淡水域で生まれ、体長が数センチになると海に入って成長を続け、産卵時には生まれた河川の上流まで到達する。一方、ニホンウナギは、海で生まれた後に淡水域へ遡上し、成長してから産卵のために海に入る。また、川や湖沼と、淡水と海水が混じりあう汽水湖などとを行き来する魚も少なくない。

  • Q: 淡水魚が減っているのなら放流すればよいのでは?
    日本産の淡水魚が数を減らしているそうだが、放流すれば増えていくのではないだろうか。

    A: 環境省の「第4次レッドリスト」によると、汽水・淡水魚類の4割以上が絶滅危惧種となっている。このような状況を改善するため、各地でNPOや学校などの手によって、魚類の放流が行われている。一見よい方法のようだが、生物多様性保全の観点からは注意すべき点もある。日本魚類学会が2005年にまとめた「生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン」は、魚類を放流する際の留意事項をまとめている。まず、放流が本当に唯一かつ最適な対策化を検討する必要がある。また、放流場所や放流する個体の選定が正しく行われているかも大事なポイントだ。さらに、放流の記録をきちんと残すことや、放流後のモニタリングなどの活動に力を入れることも重要であるとしている。

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