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「生物多様性ホットスポット」 Q&A解説

読み:
せいぶつたようせいほっとすぽっと
英名:
Biodiversity Hotspots
  • Q: どんなところがホットスポットに選ばれるの?
    生物多様性ホットスポットとして選ばれるには、どのような要件が必要なのだろうか?

    A: 生物多様性が豊かであるにもかかわらず、多くの絶滅危惧種が生息し、危機にひんしている地域のことをホットスポットと呼ぶ。ホットスポットの特定を行っている国際環境NGOのコンサベーション・インターナショナル(CI)が2005年に公表した世界のホットスポットは34カ所に上る。日本列島もそのひとつだ。選定基準は、地球規模での高い生物多様性がありながらすでに原生の生態系が7割以上失われていて、かつ、その保全が国際的に見て急がれる地域であることなどだ。同年の指定では日本のほかに、1) マドレア・パインオーク森林、2) アフリカの角、3) 東アフリカ山岳地帯、4) イラン・アナトリア高原、5) ヒマラヤ、6) 中央アジア山岳地帯、7) 東メラネシア諸島、8) マピュタランド・ポンドランド・オーバニーなどが選ばれた。

  • Q: ホットスポットを守る市民の取り組みは?
    生物多様性ホットスポットを守るために、NGO/NPOはどんな取り組みをしているのだろうか?

    A: ホットスポットは、生物多様性が豊かなのに、たくさんの絶滅危惧種が生息し、危機にひんしている地域のことだ。もとは、国際環境NGOのコンサベーション・インターナショナル(CI)が独自の調査活動に基づき特定を行ってきたもので、現在では生物多様性の保全を進める上でなくてはならない指標のひとつとなっている。一方、世界中で自然保護に取り組むNGOの(財)世界自然保護基金ジャパン(WWF Japan)も、野生生物を保全するために生息域を地図にするなど、ホットスポットに関する活動を継続して行っている。また、一般市民にもできることはある。環境省が行っている市民参加型の温暖化影響調査「いきものみっけ」には、身近な生物を観察した結果を、ネットなどを通じて報告することができるコーナーがある。ホットスポットの把握には多くのデータが必要であるだけに、一人ひとりの報告が頼りだ。

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