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「フード・マイレージ」 Q&A解説

読み:
ふーど・まいれーじ
英名:
Food Mileage
  • Q: 日本のフード・マイレージはどんな状況なの?
    日本のフード・マイレージは他の先進国と比べてどんな状況なのだろうか?

    A: フード・マイレージは、輸入食料の総重量と輸送距離を乗じたもので、フード・マイレージの数値が高い国ほど、環境に対して大きな負荷を与えていると推測できる。農林水産省が策定した「農林水産省地球温暖化対策総合戦略」によると、日本の人口1人あたりのフード・マイレージは、イギリスの約2倍、ドイツ、フランスの3〜4倍、アメリカの約7倍で、わが国の食料供給構造が大量の輸入食料に依存していることがわかる。同戦略では、フード・マーレージを下げるために地産地消の取り組みを進めていくことが重要であるとしている。また、地球温暖化の防止の観点から、農作物に加えて、バイオ燃料の利用についても、地産地消の考え方が重要であり、その普及啓発を通じて、環境負荷の少ないライフスタイルの変革を促進することが必要であるとしている。一方、輸入と同時に国内での輸送過程に着目することが必要とする研究結果もある。

  • Q: フード・マイレージはどうやって計算するの?
    フード・マイレージはどのように算出するのだろうか?

    A: フード・マイレージは、食べ物が取れた生産地から食卓まで運ばれる距離と輸送量を乗じたものだ。その算出方法は次の通り。「フード・マイレージ(t・km)=輸入相手国別の食料輸入量(t)×輸出国から日本までの輸送距離(km)」。ここでいう輸送距離とは、東京と各国の首都をつないだ直線距離だ。フード・マイレージは輸送に伴う環境負荷を示す指標として使うことが可能で、その数値が高いほど、環境に対して大きな負荷を与えていると推測される。2000年の輸入食料のフード・マイレージは、日本が1人あたり4000t・kmであるのに対して、韓国は3200t・km、アメリカは500t・kmと大きな差がある。また、輸入相手国ではアメリカが約6割を占めている。

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