京都・二条城近くの「京都小川生薬」で、体がやさしく目覚める朝食を♪

  • 2025年5月2日
  • ことりっぷ


香り立つお出汁と温かいお茶、京都らしい薄味のおばんざい。2024年4月にオープンした「京都小川生薬」のレストランでは、旅先でもバランスのとれた体も喜ぶ朝ごはんが食べられます。国産生薬を使ったお茶とともに、優しく労わってくれるような朝食コースやヘルシーなスイーツを味わうことができるお店で、内側からじんわりと温まるような食事で一日を始めてみませんか。
「京都小川生薬(きょうとおがわしょうやく)」へは、京都駅から地下鉄で北へ5分の烏丸御池駅で東西線に乗り換え、二条城前駅で降りて徒歩5分ほど。二条城の南東角から押小路通を東に入り、油小路通りを北に折れたらモダンな町家風の外観と木の看板が目に入ります。
1925(大正12)年創業の小川生薬は、自社農園や仕入れ先で栽培した国産生薬で健康茶などを製造・販売しています。「食事やスイーツと一緒に、もっと健康茶を気軽に飲んでみてもらいたい」と、創業100周年を機にレストランとカフェ、宿泊施設を備えた「京都小川生薬」をオープンしました。京都限定パッケージの健康茶は1階で購入することもできますよ。
完全予約制の朝食は、栗の木のカウンターが伸びる2階レストランで。京都の和食店で長く腕を振るってきた総料理長が、健康だけではなく楽しい朝の時間になるようにと考え抜いたコース仕立ての朝ごはんです。
まずは自家製グラノーラとはちみつヨーグルトで、そうっとお腹を起こしてスタート。そして糖の吸収を抑える桑の葉茶でのどをうるおします。
お腹が落ち着いたら、京都の「とようけ茶屋」から仕入れる湯豆腐とあぐー豚のしゃぶしゃぶを、昆布、宗太鰹、鯖、うるめ鰯からひいた特製お出汁で味わいます。体を温め、寝ている間に失った塩分を補ってくれる鍋料理ですが、「目覚めると台所から、出汁の香りが漂う朝というものを体験してほしい」という、総料理長からのもてなしのひとつでもあります。体内の余分な脂を洗い流してくれるというヴィンテージプーアール茶を一緒にいただきましょう。
「京の味を少しずつ」と名付けられたプレートに並ぶのは、季節の素材を使う6~7品が一口ぶんずつ。食材の味を際立たせる薄味のおかずにごはんが進みます。
お鍋にもおかずにも、よもぎと生姜をブレンドした生薬塩や、柑橘のような爽やかさをプラスしてくれるくろもじパウダーを加えて生薬による味の変化も楽しんでくださいね。
コースに追加してほしい一品が、レストランの名物「黄ニラの出汁巻き」です。日光を遮って育てる黄ニラは通常のニラよりも柔らかく、香りも控えめ。卵とあわせると見た目には分かりにくいのですが、口に含むと風味がぶわりと広がり、とろとろの食感に思わず笑みがこぼれます。
観光中に歩き疲れたら、1階のカフェでひといき入れましょう。5種類のお茶と茶菓子のペアリングを楽しめるデザートセットは、一口目はおすすめの組み合わせで。二口目からは自分好みのペアリングを探す楽しみもあります。ごぼうやどくだみなどを使ったスイーツたちは、食べた瞬間は甘い幸せを、おなかの中では生薬が体をよくするために動き出してくれる働き者です。「だから罪悪感なく、健康のためだと思ってたくさん食べてください」と総料理長は微笑みます。
レストランやカフェで使われる木のプレートは、生薬となる樹皮をはいだあとに残った桜の幹を加工したもの。自然からの恵みは最後まで使わせてもらうという心から生まれたものだそうです。
街中にいることを忘れそうになるほどゆったりとした空気が流れる中で、のんびりお茶を飲んでいたら生薬にも詳しくなれるごはんとおやつ。一日を通して体に寄り添ってくれるレストラン&カフェへ、旅の途中に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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