サイト内
ウェブ

「オゾン層破壊」 Q&A解説

読み:
おぞんそうはかい
英名:
Ozone Depletion
  • Q: フロンにはどんな種類があるのだろう。
    フロンにはどんな種類があって、どんな性質を持っているのだろうか。

    A: フロンとは塩素、フッ素、炭素を含んだ人工化合物で、学術的にはフルオロカーボン類という。上記の3種類の原子からできているフロンをCFC(クロロフルオロカーボン)と呼び、そのうち特にオゾン層の破壊に関係が深いとされるフロン11、12などが「特定フロン」として、モントリオール議定書によって1996年までに全廃されることが定められた。特定フロンにかわって、フロンに似た性質を持ち、比較的オゾン層を破壊しないと考えて利用されたのが、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)やHFC(ハイドロフルオロカーボン)である。これらは「代替フロン」として冷媒などにも使われるようになった。しかし、これらの代替フロンもオゾン層破壊に影響を与え、温室効果もあるため、HCFCは先進国では2020年、途上国では2040年に生産全廃となる予定だ。EUではエアコンの冷媒やパソコンのほこり除去スプレーなどに使われている代替フロンのHFC-134a(ハイドロフルオロカーボン134a)について、二酸化炭素の1300倍の温室効果があるとして、2011年の新車からエアコンの冷媒に使うことを禁止する方針だ。

  • Q: すでに生産されたフロンの回収は?
    有害なフロンの生産は中止されたが、これまで使われてきたフロンはどう処分するのだろう。

    A: わが国では、オゾン層保護法によってCFCをはじめ、主要なオゾン層破壊物質は生産が全廃されている。したがって、これまで生産され、使われてきた業務用冷凍・空調機器、カーエアコンなどに冷媒として使用されているフロンが廃棄物になったときに、大気中にフロンが放出されないようにすることが重要な課題となっている。このため、2001年に制定されたフロン回収破壊法では、フロンが使われた機器を回収・破壊する業者は都道府県知事の登録を受けるものとされ、また2002年に制定された自動車リサイクル法により自動車を廃棄するときにはカーエアコンのフロンを回収・破壊することが義務づけられるなど、適正回収・適正廃棄が行われるように規制されている。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。