河川などの水辺を、自然体験や自然学習の場として活用するプロジェクト。国土交通省が1996年から整備を進め、2008年度末現在で全国277カ所が登録されている。具体的には、河川の整備を行う際に、自然の状態をできるだけ残しながら瀬や淵、入江、せせらぎなどを保全・復元する。また、子どもが安全に水辺のそばへ行けるように、堤防の緩傾斜化や遊歩道の整備などを行う。
水辺の楽校では、教育関係者や自治体、住民、NPO、ボランティア団体、河川管理者などからなる連携体制を構築し、地域における横のつながりの強化を目指す。自然に近い環境を整備するだけでなく、復元・創造された水辺を地域で最大限に活用できるような仕組みづくりを進めるのが狙いだ。全国各地で地域の特色を生かしたさまざまな活動が展開されており、「水辺の楽校推進協議会」を組織して「水辺の楽校計画」の策定などを行っているところもある。