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「簡易分析法」 とは

読み:
かんいぶんせきほう

 目的とする化学物質を短時間、低コストで検出できる分析手法。対象となる物質によって、蛍光X線法や簡易比色法など、さまざまな手法がある。たとえば、ダイオキシン類など極微量有害物質の分析に使用されるガスクロマトグラフィー質量分析計は、極微量の物質を詳細に定量、定性できる半面、作業が煩雑で結果が出るまでに1カ月近く必要となる。これに対し、簡易分析法は分析試料にダイオキシン毒性があるかないかを調査するため、早いものでは数日間で結果が出る。ホタルの発光原理など、生体内の酵素反応を利用した技術が多く開発されており、焼却施設のダイオキシン対策の点からも普及が期待されている。
環境省では、簡易測定法について技術的検討を行うため、2005年1月からダイオキシン類専門家による「ダイオキシン類簡易測定法評価検討会」を開催、検討結果を2006年に公表している。また、東京都では2005年度に、土壌汚染対策における調査費用の低減化、分析時間の短縮化を図ることを目的として、カドミウムなどの重金属などを対象とした13の簡易な分析法を選定している。さらに、2006年には、東京都環境確保条例に基づいて実施される土壌汚染の調査などで簡易分析法を採用する場合の適用範囲などについてのマニュアルを作成し、公開している。

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