国土交通省は7月7日を川の日と定めている。近代河川制度100周年にあたる1996年に制定された。7月7日になった理由は、七夕伝説の「天の川」のイメージがあり、季節的に水に親しみやすいためだ。川は、生活や産業に欠かせない水を私たちに与える源泉であるとともに、憩いの場やレクリエーションの場だ。その反面、ひとたび洪水や氾濫などの災害が発生すると、生命や財産を脅かす脅威にもなる。この身近で大切な自然空間である川と人間との関係を見直し、水環境に対する人々の関心を取り戻すことが川の日の狙いだ。
川の日には、地域の良好な環境づくりに、流域住民と地方自治体がともに取り組むことを支援する目的もある。同日には、全国の自治体や自然保護活動に取り組むNGO/NPOなどが、イベントやワークショップなどを行う。また、同省は1974年から毎年7月を河川愛護月間としており、地域住民や市民団体と自治体、関係機関などによる水環境の保全・再生に関する取り組みを進めている。