この後またブレイクアウトルーム(小部屋)にわかれて、「あなただったら災害にどう備え地域のために何ができると思いますか?」というテーマの他、これまでのお話から感じたことや気づいたことを自由に語り合いました。
参加者からは、以下のような意見や感想がありました。
対話の後は、参加者からの質問も交えた全体セッションが行われました。
参加者3:
令和元年の東日本台風で、レベル4で高齢者等避難が出ていた時、避難所まで遠かったので車を出してしまいました。車での避難はどう考えればいいでしょうか?
早田:
レベル4の大雨だと歩くのも危険です。津波の時、車による避難は推奨されていませんが、大雨の場合は早めの避難でかつ安全そうであれば車でも問題ないと思います(地域によっても違いますが)。一番いいのは「次からはレベル3の時に避難する」など渋滞に巻き込まれにくい早めの避難をあらかじめ家族で決めておくことです。
森:
防災を考える時、警戒レベルごとの行動を意識した方がいいのでしょうか?「この警戒レベルになったらこうすべき」という正解はありますか?
早田:
「こういう場合はこう行動する」と、状況に合わせた行動を意識していただきたいです。
しかし、すべき行動に正解はありません。人それぞれ状況が違うので、誰かのタイムラインを丸写ししても意味はありません。書いたタイムラインが完璧でも注意報などが想定通りに出るとは限りませんし、書けなかった方も今日を考えるきっかけにしていただきたいと思います。
森:
災害はいつもケースバイケースで正解はないんですね。いざという時にすぐ動けるように、その時の家族の状況などに合わせて常に考えておいて早めの行動をすることが大事ですね。
早田:
情報が何も出ていなくても、何かおかしいと思ったら前もって行動しないといけません。あらかじめシミュレーションしておくと行動しやすいですよね。そのために、今回のように意見を共有して視野や可能性を広げることがとても有効なんです。