森:
では、これからワールドカフェという対話の時間を持とうと思います。今いるテーブルから一人だけ残って、他の人たちは新しいテーブルに移動して、これまでと違うメンバーで対話していただきます。
問い:「あなたはどのターゲットでSDGsアクションを起こしますか?」
参加者からは「学校の先生をしているのですが、保健の授業の中でSDGsについて伝えていくことができそうだと思いました」「モバイル技術を使って、資源を無駄にしないで使う方法を考えることができそうです」「3.9の有害廃棄物をなくすというターゲットなら、すぐに取り組めそうだと思いました」「少子高齢化対策など、SDGsにはない日本独自の課題もありますよね」「ペットボトルをなくすのはSDGsの12.5(廃棄物削減)だし、14.1(海の汚染防止)にも関係があるなと思いました。マイボトルをできるだけ持ち歩くようにしてみようかな?」「アパレルメーカーのCSRで途上国の女性を支援しているものがあって、そういう活動を応援することが目標5のジェンダーにつながるなと思いました」など、自分の関心のあることや暮らしの中から具体的なアクションにつながるたくさんのアイデアが共有されました。
森:
では全体のセッションに戻ります。感想や山藤さんに聞きたいことはありますか?
参加者①:
SDGsとか環境問題について私たちが活発に議論しているだけではなく、残りの大多数を動かさなきゃならないと思います。僕ら大学生が世の中を考えようと訴える時、年上の大人、同じ年代の同級生、年下世代のどこに働きかけるといいと思いますか?
山藤:
僕はどことも組んでいるけれど、それぞれ良さが違うと思っています。僕の感覚では、精神的に常に前向きになれて反応が返ってきやすいのは学生たち。現実的な課題とぶつかりながら無関心層に働きかける上で元気をもらえるのは、同じような境遇で頑張っている人たちだったりします。そして、本当にそういった取り組みを社会に実装していきたいなら民間企業の人たちと組むことが大きいですね。いま一番一緒に組みたいのはどこのセクターなのかなと考えて選んでいけるといいなと思います。
参加者②:
いろいろな人と話すことで行動のきっかけになるし、その都度新しい気づきがあると思いました。自分は防災を専門にしていますが、行動に移すためには意識づけをすることが大事だと感じています。このエコ×エネ・カフェみたいに、SDGsは世代や性別を超えて人をつなぐひとつのツールになるのかなと思っています。いろんな人と組んで仲間を増やしていけるといいのだろうなと思いました。