2020年2月12日(水)、第33回エコ×エネ・カフェ「衣食住から考えるSDGsアクション〜大人と子どもが作る未来〜」を都内で開催しました。社会人から学生まで多様な背景・価値観を持つ人たちが集い、SDGsのターゲットや指標を眺めながら、自分たちにできることは何か、対話を通じて探求しました。
エコ×エネ・カフェは「エコロジーとエネルギーのバランスのとれた社会の実現」を目指し、ゲストの話をキッカケに気軽で真面目な対話を楽しみながら学び合う J-POWERの社会貢献活動プログラムです。2009年から始まり今年で11年目、通算33回目を迎えました。
本年度のエコ×エネ・カフェは、昨年度に続きSDGsをベースに、社会をよくするために活躍する若い人たちをゲストに「社会を変える新しい動き」をテーマに展開しています。SDGsは、国連加盟国が2015年に全会一致で採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にある持続可能な世界を実現するための国際目標です。
今回のテーマは「衣食住から考えるSDGsアクション〜大人と子どもが作る未来〜」。普段着ている服や食べものなど身近なことを題材に、自分たちの選択や行動が社会や未来にどのようにつながっているのか、子どもたちの視点も含めたさまざまな観点から考えていきました。
ゲストの山藤 旅聞(さんとう りょぶん)先生は、東京都中野区にある新渡戸文化小中学校・高等学校の生物教諭であり、学校デザイナーとして活動しています。すべての問いに答えがあることを前提とした日本の教育が、「答えのない問い」について、自らの力で考える教育へと変わる転換機を迎えています。山藤先生は教育改革の中で、子どもたちの考える力を引き出すモノサシにSDGsを活用しています。
今回のワークショップでは、先生の教育現場からの経験をもとに、私たちがどんな視点を手にし、行動する必要があるのかを具体的に掘り下げていきました。
山藤 旅聞(さんとう りょぶん)先生
新渡戸文化小中学校・高等学校教諭(生物)学校デザイナー
未来教育デザイン Confeito 共同設立者
一般社団法人 Think the Earth コミュニケーター立者
ワークショップでは、チョコレートを食べ比べながらその原材料やそれが生産される環境や労働者についてなど幅広い視点から、身近な暮らしと世界の課題とのつながりに意識を向けました。そして、自分たちが具体的に起こすことができるアクションは何か、SDGsのターゲットや指標を眺めながら具体的に考えていきました。
「学校の先生をしているのですが、保健の授業の中でSDGsについて伝えていくことができそうだと思いました」「モバイル技術を使って資源を無駄にしないで使う方法を考えたりすることもできそうです」など、自分の関心のあることや暮らしの中から具体的なアクションを見出すことでたくさんのアイデアが生まれました。
学生時代以来ひさしぶりにエコ×エネ・カフェに参加した太刀川みなみさんは「今は環境系NPOで働いているのですが、久しぶりにこの活動に参加して刺激を受けました。サステナブルな人財をつくるという目標がすべてに関わる広さを持っているという視点や、自分の体験を踏まえて伝える大切さに改めて気づくことができましいた」と感想を聞かせてくれました。
次回の記事では、山藤先生によるゲストトーク『「衣食住から考えるSDGsアクション〜大人と子どもが作る未来〜」』のについて更に掘り下げてご紹介します。ワークショップの様子もレポートしていきますのでご期待ください。