ゲスト講師に辰野まどかさんを招き、グローバル・シチズンシップ(地球志民)をテーマに「エコロジー」と「エネルギー」のバランスのとれた社会について学び合う、エコ×エネ・カフェ。今回も学生から社会人まで多様な顔ぶれが揃いました。
【目次】
①:ワークショップ:それぞれの「グローバル・シチズンシップ(地球志民)」
②:ワールドカフェ
③:まとめ
17歳の時に参加した国際会議で、おばあさんから叱られた経験がきっかけでグローバル・シチズンシップに関心を持つようになったという辰野さんのストーリーからインスピレーションを受け取り、参加者一人ひとりが自分のライフストーリーを掘り下げていきます。
辰野:
「なんでもいいので、ここだから言える、自分の想いを語ってみてください」
環境や食料問題かもしれないし、思い浮かばなければSDGsのゴールを眺めてみてもいいかもしれません。何かのきっかけがあってこんな想いが生まれたということを、物語として書いていただきたいんです。
「いいこと」や「かっこいいこと」を書かなくてもかまいません。自分自身がどんな想いを持ってここにきているのだっけ、なんでそう思ったのだっけ、ということを、自分自身とつながるために書いて欲しいんです。
書き上がったシートはペアで共有し、お互いのグローバル・シチズンシップ(世界をよりよくする志)を聞き合う時間を持ちました。
【参加者のMy Global Citizenship】
「レストランでアルバイトをしていて、大量の食料廃棄からフードロスの問題について考えるようになりました」
「仕事を通じて出会った人からのある一言が人生を変えるきっかけになり、人と交流することに関心を持つようになったんです」
「ごみを少なくするための工夫をするようになったら、お店の包装の多さがとても気になるようになりました。瓶詰めで買えるお店があることが当たり前になればいいのにと今は考えています」
「それまで教育とはまったく関係のない仕事をしていたのですが、不登校の子どもとの出会いがきっかけで、不登校の高校生を応援する活動に関わるようになりました」
「やりたいことをやれる世界が生まれたらと思っていました。世界を旅して、目の前の生活にジレンマを抱えている人たちに出会うことから、やりたいことをやっていいんだと考えるようになりました」
その他、話を聞いた感想には「すごい体験をしたんだなー!」「すごく繊細な感受性をもっているのですね…」「今の仕事をしている背景には、何かとっても大事にしてるものがあったのだなと感じました」などなど、あたたかな言葉が添えられてしました。
「ペアワークの後は、テーブルに戻って、どんなことを感じて、気づいたかをシェアします」
参加者:
グループの人たちみんなに、昔苦労したことがあって、今がんばっているものがあるというつながりがありました。同じ目標に向かっているようなことに気づき、あったかい気持ちになれてよかったです。
辰野:
境遇が似ている人に出会ったという方、他にもいらっしゃいますか?
参加者:
マレーシアに行ったことがきっかけで生まれた想いを話したら、同じテーブルに座った人がマレーシアの同じ場所にこの夏行ったという人だったんです。それも、ボルネオ島のコタキナバルというところまで同じで。そのことで盛り上がってずっと話していました。
辰野:
すごい!運命的ですねー。
参加者:
僕は都市防災が専門なのですが、健康のこととか、自分と全然違うことに取り組んでいる方の話を聞くのもおもしろかったですし、皆が同じように想いを持っていて、世界に貢献できるんだという気持ちを感じました。
辰野:
ありがとうございます。他にもフードロスつながりとか、いろいろなつながりがありましたね。今日皆さんにやっていただいたのは、GiFTでやっているこのステップの1番と2番(自分を知る・他者を知る)でした。
皆さんそれぞれの志、グローバル・シチズンシップを探求する。そして目の前の人につながる。違うことも、共通項もある。それを重ね合わせて、新たな志を持って取り組んでいけたらと思いますし、私自身も皆さんとつながっていけたらと思います。今日はどうもありがとうございました。