森:
では、これからワールドカフェという対話の時間を持とうと思います。今いるテーブルから一人だけ残って、他の人たちは新しいテーブルに移動して、これまでと違うメンバーで対話していただきます。
「辰野さんの話を聞いたり今のワークショップに参加して、自分自身はSDGsとどう関わっていこうと思いましたか?」
「Global Citizenshipとなると大きなことをしないといけないと感じていましたが、どんなことでも自分自身のきっかけから見つけられると聞いて、一歩が踏み出しやすいと思いました」
「『ていねいに生活する』」という視点から整理してできることを考えていきたいと思いました。
「難しい学問や活動ではなく、日々の生活から着手できそうなことがたくさんあると感じました」
「海外のことだけでなく構内のグローバル化や伝統文化の見直し・継承も大事だと思いました」
「SDGsは人の対話から生まれるものかもしれない。多様な価値観を認め合うことが大事だなあと思いました」
「自分のストーリーをきっかけに、エネルギーとエコロジーのことをもっと知ってみたくなりました」
森:
では全体のセッションに戻ります。感想や辰野さんに聞きたいことはありますか?
参加者:
辰野さんはこういう市民活動から、どうやって生計を立てているのですか?
辰野:
グローバル教育が大好きでいろいろな団体に関わってきましたが、どんないいことをやっていてもビジネスとして成り立たなかったらその活動はなくなるんだということを知りました。そこでGiFTは立ち上げの時から一般社団法人という形をとってビジネスとしてもチャレンジをしています。NPOでも企業でもない。非営利型組織なのですが、企業と同じように価値に対して対価をいただき、ほぼ事業だけで運営が成り立っています。価値があるからこそ広まるとブランディングして活動を展開しています。
参加者:
この会場にいる皆さんに聞きたいです。世界には内戦したり仲が悪かったりする国もありますが、事情があるにも関わらず、何故193もの国がSDGsに合意できたと思いますか?
参加者:
確かに身の回りには解決しいなくてはならない問題がたくさんあるけれど、それを解決するにはひとつの大きな理想、原動力が必要なのだと僕は感じています。なので、賛同できるかどうかというより、SDGsは意気込み、やる気、そのためのきっかけだったんじゃないかなと思います。
参加者:
環境ってブームになっているけれど、ブームじゃなくなったらどうするのとある場で尋ねたら、ある方が「環境は世界をよくするためのツールだ」って答えてくれました。もしかしたらほとんどのひとは、世界をより豊かに幸せにしたいという思いがあるんじゃないか、そしてみんなが豊かな世界をつくり、みんなを幸せにする共通の目標のためにつくったのではないかと思いました。
参加者:
環境がブームというのは本当でしょうか?私はSDGsはみんなで協力するためのツールだと思っています。一つの国だけでは解決できない問題を、世界に共有して広げるためにあるのがSDGsなのかなと思います。
参加者:
パリ協定はアメリカは参加しなかったですし、SDGsに本当に賛同しているかどうかはケースバイケースだと思います。国は理想を掲げるけれど、自分たちの利益になる部分は積極的に取り組むけれど、そうじゃないところはやらないといったところもありますよね。