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海野和男のデジタル昆虫記

オオアオカミキリを60mmマクロにテレコンで

オオアオカミキリを60mmマクロにテレコンで
2021年08月10日

新宿オリンパスギャラリーで開催されていたSSP有志写真展が9日で終了になった。各出展者17名のギャラリートークはOLYMPUS LIVEで見ることができる。昆虫から植物、鳥、哺乳類まで撮影のノウハウ満載である
コロナの影響で、リアルはなくなり、オンラインで行われたが、多くの人たちが見てくださったので、かえって良かった思う。
ぼくもトークを行ったが、
会員の中で、SSPならではのマニアックなギャラリートークをされたのが小檜山さんのギャラリートーク
高嶋君のギャラリートークだ。
小檜山さんは深度合成にさらなる倍率を求め、EC20を改造して60mmマクロに装着した。そして、深度合成のパラメーターについて、詳しく述べて、オリンパスへの要望点を話されている(ちょっと内容が難しいかもしれない)。
高嶋君は自作虫の目レンズの紹介とともに、その魅力、そして虫の目レンズを発売して欲しいとの要望を述べている。虫の目レンズは10年以上前にSSPの掲示板で、様々なレンズを皆さん自作され、それをきっかけに画質の向上が見られた。高嶋君のギャラリートークでは彼が自分のブログで紹介している現在主に使われている先端に付けるレンズが公開されていないのはちょっと残念だった。ぼくも実際には使ったことはないが、なかなか良さそうだ。興味のある方は高嶋清明君の過去のブログから見つけられると良いと思う。
小檜山さんのさらなる高倍率、マクロレンズにテレコン装着は、次期のオリンパスのマクロレンズで実現することを期待したい。。
実は5月にキャノンの新しいミラーレス用の100mmマクロを、キヤノンフォトサークルの会員誌7月号のために記事を書くためにR5と共に3週間ぐらい使った。フルサイズ用で、最大倍率1.4倍の素晴らしいレンズだった。実際にはアダプターはないようだが、Em1Mk3に付ければフルサイズ換算、2.8倍マクロと言うことになる。これを超えるレンズを期待したい。
R5にはフォーカスブラケットもあるが、レンズごとに特化したパラメーターは作られていないようで、等倍付近ではフォーカスステップを最大にしてようやくなんとかなるという程度だった。オリンパスの場合、深度合成はレンズによってパラメーターが異なっており、デフォルトでかなりの精度の深度合成ができる。
しかし改造テレコンなどを使うと、それは活きてこないので、小檜山さんは苦労されたと思う。ロードマップにある次期マクロレンズでは、おそらくテレコン装着や深度合成のパラメーターに問題ないことを期待したい。
また小檜山さんは、テレコンに接写リングを付けるのにテレコンの一部を削ったと言われていたが、ぼくの手持ちのテレコンと接写リングではテレコンの出っ張ったレンズの先にあるゴムを外すだけで装着できた。(Meikeのリングなど、ケンコーのリングは試していない)。
写真はずいぶん前に接写リングを利用して作った自作テレコンと純正テレコンEC20を接写リングを介して60mmマクロに取り付けてバナナに来たオオアオカミキリのメスのアップを深度合成で撮り比べた。オオアオカミキリ、これでオスとメスの両方の写真が撮れたことになる。
上が自作テレコン、下がEC20使用(同じ距離から撮影)。画質はEC20装着の方がよいが、それほど差はなく、両方とも今ひとつと感じる。パラメーターはいい加減だが、12枚撮影、フォーカスステップ8か10で、カメラ内深度合成。

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