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海野和男のデジタル昆虫記

写真家の日常、ヒキガエル

写真家の日常、ヒキガエル
2008年07月05日


 街灯の下に大きなヒキガエルがいた。3日間連続で同じ場所で見かけた。別荘地の中とはいえ、公道で通り抜ける車もある道路だ。轢かれなければよいのだが。街灯の下で夜な夜な虫を待っているのである。ぼくも3日間連続、朝はアトリエのベランダでオオミドリシジミを撮っているのだが、ぼくもカエルと、さほど違わないのかもしれない。GX200の内蔵ストロボで撮影。
 さてぼくのようにフリーランスの写真家といえば、自由な撮影時間がいっぱいあると思われる方が多いだろう。ぼくもそう思っていたし、そうでなければいけないのだが、実情は少し違う。
 4月から6月の3ヶ月を振り返ってみると、実に60日がイベントやテレビロケ、写真界の行事などで埋まっていた。60日といえば月に20日。勤め人と変わらないではないか。一日中埋まっていない日もあるし、仕事の合間に自分の写真を撮れる日もあるから、勤め人よりは少しいいかもしれない。
 けれど、原稿を書いたり、写真を選んだり、自分の作品を撮ったりの写真家としての本業は、残りの30日でやっているわけだ。ということはセミプロの写真家と同じ立場に置かれていることに気がついた。今年は忙しくて、体がきついなと思っていたけれど、自分のスケジュールを確認してみると、いささか無理があるなと思った。
 今日のように本業以外の仕事の無い日は貴重であるから、晴れれば、また撮影に出る。そうすると、原稿書いたり、写真を選んだり、校正などが滞ってしまうのだ。天気が悪いと逆にほっとしたりするのだから困ったものだ。けれど、今年はもう梅雨明けのような天気だ。
 今後のスケジュールを見てみると、12月までの180日で埋まっているのは75日だ。しかもそのうちの30日は、仕事ではあるが、楽しみにしているマダガスカルだから、前半よりはだいぶ余裕ができそうだ。


◎NHKラジオ深夜便「ないとエッセイ」、昆虫から見た世界は7月14(月)〜17(木)の4回。23時台後半です。1回10分程度

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