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海野和男のデジタル昆虫記

アビニョン(ファーブル紀行10)

アビニョン(ファーブル紀行10)
2007年07月02日

 29歳の時コルシカ島からアビニョンに戻ったファーブルは母校のアビニョンの師範学校の物理学の教師になった。モキャン・タンドンにあって以来、大学で博物学を教えたいと思っていたファーブルは1854年、30歳でトゥールーズ大学の博物学の学士号を取った。
 そのころファーブルはレオン・デュフールが書いたタマムシツチスガリというハチが幼虫の餌にタマムシを集め防腐剤のようなものを注入して腐らないようにするというの論文を読み、興味を持ち自分で観察をすることにした。その結果防腐剤を注入するから腐らないのではなく、ハチがタマムシの神経節に正確に針を刺し、運動中枢を麻痺させるということを発見した。レオン・デュフールもこのファーブルの研究をほめたので、ファーブルはこの後昆虫一筋に観察や研究を続けることになった。
写真はファーブルが住んだことのあるタンチェリエ通りの水車

◎フランス取材中のため小諸日記の更新が滞るかと思います、そこでファーブルの生まれ故郷や虫たちを前もって準備した原稿で更新することにします。写真はほとんどが20年近く前の取材時のものです。現地からのその日のレポートも時々はいるのではと思いますのでご期待ください。
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