エノキの木にツマグロオオヨコバイがいた。バナナ虫と呼ばれる子どもたちの人気者だ。
この虫はひ弱そうに見えるけれどずいぶんと丈夫な虫だと思う。なにしろ8月末から9月に羽化した成虫は、時として翌年の7月まで生きるのだから。冬は何も食べずに落ち葉のしたなどに潜り込んでいる。今浜だ活動中だ。といっても今の季節は求愛もしないし、ただ葉にとまって汁を吸っているだけだ。
エノキの木の下にキクタニギクが咲いていて、そこではバナナ虫がクモに捕まっていた。丈夫な虫でもこんな風に春までには数を減らしていくのである。
◎ぼく バナナムシという本ができました。創作絵本で、構成と文は飯田さん、ぼくは写真の担当だ。
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