畑のブロッコリーは、昨年の秋に刈り取った後、そのままの状態に残されている。雪をかぶっていたせいか、あまり寒さで傷んだ様子がない。ふと、冬の初めまで残っていたモンシロチョウの幼虫の事を思い出し、付近で越冬中の蛹を探してみることにした。
見つかったのは、畑のすぐわきに積まれた石の下。石の裏側というべきか。隙間があるように見えないような場所である。非常に狭い空間だが、ここなら冷たい風が当たることもないだろう。石をひっくり返したその裏側に、二つ三つ固まってついている事もあった。モンシロチョウの幼虫は、厳寒期の寒さをちゃんと予想して、蛹になる場所を選んでいるようだ。
撮影後は、間違ってつぶれてしまわないように、慎重に石を戻しておいた。羽化後の成虫が見られるようになるまで、あと一ヶ月くらいだろうか。
14n マイクロ105mm
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