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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(キャノンAEiプログラム)

今日のクラシックカメラ(キャノンAEiプログラム)
2002年10月27日

キャノンAE1プログラムと言えばつい最近のカメラのような気もするが、1981年の発売。その元となったAE1は1976年の発売であるからもう20年以上も前のカメラだ。
 AE1はシャッター優先だが、このAEiプログラムは押せば写るプログラムモードがついている。プログラムモードはシャッターと絞りをぶれない程度に適当に決めてくれる機構であるから、一般には写真家には不要な機能である、プログラムオートでいつも撮影するならば高級カメラを買う意味はないのである。
 当時の友人に木原和人さんというカメラマンがいた。彼はネイチャーフォトの名手で、名作をたくさん撮った。彼が使っていたのがAE1である。木原さんの写真は、ぼけを上手に使った写真が多い。絞り優先機の方がよい気がするが、シャッター優先AEのAE1を使っていた。実はカメラマンは絞り優先で撮っても、実際にはいつもシャッタースピードを気にしている。だからシャッター優先でとろうと絞り優先でとろうと、カメラマンが写したいイメージを考えている限りは同じ写真が撮れる。プログラムモードでとればカメラマンの考え方が入らないから、誰がとっても同じ写真になってしまう。

◎「海野和男とクラシックカメラ」新刊です。ライカ、ローライなど有名カメラから、日本製の一眼レフや、ロシア製のカメラまで多数収録。A4大型本、144機種のカメラで撮影した写真が400枚以上、全てデータ付きで印刷されています。詳しくはhttp://www.jinruibunka.co.jp/new_publish/new01.html#clacameをご覧下さい。

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