緑のgooは2007年より、利用していただいて発生した収益の一部を環境保護を目的とする団体へ寄付してまいりました。
2017年度は、日本自然保護協会へ寄付させていただきます。
日本自然保護協会(NACS-J)の活動や自然環境保護に関する情報をお届けします。
豊かな自然を守りながら、自然と共生する暮らしが営まれている世界的な自然保護地域・ユネスコエコパーク。NACS-Jは、人と自然のより良いかかわりを生み出すため、1980年にユネスコエコパークのしくみが日本に導入された当時から、その推進に取り組んできました。近年再び注目が集まりつつあるユネスコエコパークの魅力をご紹介します!
大沼池/写真提供:志賀高原ユネスコエコパーク
ユネスコエコパークは、世界遺産で知られるユネスコ※1によって、「自然と人間社会の共生」を実現するためにつくられた認定制度のひとつです。正式名称は「生物圏保存地域(BR※2)」ですが、より親しみやすいように、日本では「ユネスコエコパーク」と呼ばれるようになりました。日本では7カ所、世界では120カ国669カ所が※3登録されています。
ユネスコエコパークは、①地域の生物多様性を保全し、②自然に学ぶとともに、③文化的にも経済・社会的にも持続可能な発展を目指すという3つの機能を持ち、それを実現するために、核心地域(コア)、緩衝地域(バッファー)、移行地域(トランジッション)の3つのエリアに分けられています。世界自然遺産が「世界の中で唯一無二、オンリーワンの特色ある自然を手つかずに守る」ことが原則となっていることに対し、ユネスコエコパークは「自然と人間社会の共生」を目指すため、保護地域でありながら人が暮らし、持続可能な範囲で自然資源を利用できることが大きな特徴です。
地域の自然の中ではぐくまれた伝統的な知恵や文化をもとに「自然を守り、自然を活かす」取り組みや暮らしを実践しているユネスコエコパークには、これからの人と自然の付き合い方を考えていくための大事なヒントが詰まっています。
■ユネスコエコパーク探訪
・只見
・志賀高原
・白山
・南アルプス
・大台ヶ原・大峯山・大杉
・綾
・屋久島・口永良部島
・まとめ
出典:日本自然保護協会会報『自然保護』No.553より