J-POWER(電源開発株式会社)は、戦後急速に増えた電力需要に応えるために国策として61年前に設立され、2004年に民営化して今年で10年を迎えました。北海道から沖縄まで全国に発電所を持ち、日本で使われる電力の約6%を発電する国内最大の卸電気事業者です。企業理念である「エネルギーと環境の共生」について皆さんと共に気軽に考える場として、「エコ×エネ体験プロジェクト」をJ-POWERの社会貢献事業という位置づけで開催しています。エコ×エネ・カフェは、エコ×エネ・ツアーに参加した学生さんたちの声に応えて「身近なつながりの場」として2009年からスタートしました。17回目となる今回は木村麻紀さんをゲストに「再生可能エネルギー事業で持続可能な地域をつくろう!」をテーマに対話を進めていきたいと思います。対話の時間を是非お楽しみください。
今回のゲストは、まちエネ大学事務局長/ジャーナリストの木村麻紀さんです。
木村さんは環境ジャーナリストとして活躍する傍ら、自然エネルギーを通じた地域の人材育成プログラム「まちエネ大学」の事務局長として、全国各地を飛び回っています。今回は木村さんから、「まちエネ大学」から生まれた事例の紹介を交えながら、「再生可能エネルギー事業でつくる持続可能な地域」について語っていただきます。
ゲスト講師:木村麻紀氏<プロフィール>
時事通信社記者、米コロンビア大学経営大学院客員研究員を経て、環境ビジネス雑誌『オルタナ』副編集長、パルシステム生協月刊誌『POCO21』編集長を歴任。現在は、自然エネルギーを通じた地域の人材育成プログラム「まちエネ大学」の事務局長として、全国を奔走中。2008年生まれの男の子の母親。環境と健康を重視したライフスタイルを指すLOHAS(ロハス)について、ジャーナリストとしては初めて日本の媒体で本格的に取り上げ、地球環境の持続可能性を重視したビジネスやライフスタイルを分野横断的に取材し続けている。最近の関心事は「『生きるように働く』ための場づくり」と「『どんな環境でも生きていける』子育て」
<著書・編著>
「ロハス・ワールドリポート —人と環境を大切にする生き方—」(ソトコト新書、木楽舎)「ドイツビールおいしさの原点 —バイエルンに学ぶ地産地消—」(学芸出版社)「社会的責任学入門—環境危機時代に適応する7つの教養—」(東北大学出版会)
「持続可能な地域づくり」という言葉についてどのような印象を抱いているのでしょう。ウォーミングアップとして、参加者の皆さんの意識やフィーリングをチェックしていきます。
問1「日本の総発電量のうち、再生可能エネルギーの比率は?(水力発電のぞく) 」
会場の皆さんの反応は2の「2.2%」と答えた人が最も多く、1の「0.2%」と答えた人が約2割ほどでした。
問2「再生可能エネルギーの事業化から何を連想しますか?」
この問いについては2の「新たな雇用の創出」と答えた人が約半数、次いで1の「日本の救世主」。3の「時流にのったお金儲け」と答えた人も少数いました。
ウォーミングアップの後は、いよいよゲストトークのスタートです。