「J-POWER（電源開発株式会社）は、戦後急速に増えた電力需要に応えるために61年前に国策として設立、2004年に民営化して今年で10年を迎えます。北海道から沖縄まで全国に発電所を持ち、日本で使われる電力の約6%を発電する国内最大の卸電気事業者です。
弊社の企業理念でもある「エネルギーと環境の共生」について皆さんと共に気軽に考える場として、「エコ×エネ体験プロジェクト」をJ-POWERの社会貢献事業という位置づけで開催しています。今回で5年目を迎え、通算15回目となる「エコ×エネ・カフェ」では松本真由美さんをゲストに「再生可能エネルギーで日本が変わる！？」をテーマに対話を進めていきたいと思います。対話の時間を是非お楽しみください。
今回のゲストは、東京大学教養学部客員准教授の松本真由美さんです。松本さんは上智大学在学時からテレビ番組のキャスターとして活動し、レポーターやディレクターとして国内外の様々な現場を訪れ取材活動を行い、情報・コミュニケーションの仕事に携わってきました。環境問題やエネルギー問題への関心の高まりからNPO活動を始め、6年前から東京大学で研究活動を行っています。昨年春には東京大学客員准教授へとキャリアシフトしたという華麗な経歴を持つ松本さんから、「再生可能エネルギーで日本が変わる！？」と題して、再生可能エネルギーの可能性と私たちの未来についてお話をいただきます。
ゲスト講師：松本真由美氏＜プロフィール＞
熊本県出身。上智大学外国語学部卒業。東京大学教育学部附属教養教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門客員准教授。専門は、環境コミュニケーション。大学4年生の頃にテレビ朝日のニュース番組のウェザーキャスターになったのをきっかけに、報道番組のキャスター、リポーター、ディレクターとして幅広く取材活動を行う。その後、NHK BS1のワールドニュースキャスターとして「ワールドレポート」等の番組を6年間担当。現在は東京大学での教育活動の傍ら、シンポジウムのコーディネータやパネリスト、MC、講演、執筆などの活動を行っている。月刊「ビジネスアイエネコ地球環境とエネルギー」2012年4月号より「松本真由美の環境・エネルギーDiary」連載。NPO法人国際環境経済研究所（IEEI）理事。
最近ニュースでも目にする機会がぐっと増えてきた再生可能エネルギー。先ずはウォーミングアップとして、参加者の皆さんの再生可能エネルギーについての考えをチェックしていきます。
問1「再生可能エネルギーの導入に関するあなたの考えは？」
会場の皆さんの反応は、2.の「内容を精査して慎重に進めるべきだ」が最も多く約60%。残りの40%が1.の「どんどん進めるべきだ」という回答でした。推進の立場でありながら、慎重な見解の人が多いようです。
問2「あなたが最も期待する再生可能エネルギーは何ですか？」
この問いについては、4.の「地熱」と5.の「潮力または波力」が多かったですが、全体としてあまり差が開かず、多様な再生可能エネルギーに関心を持った人たちが集まっていることが分かりました。
ウォーミングアップの後は、いよいよゲストトークのスタートです。
