スマートグリッドの全貌に触れ、新しい未来の可能性に触れた参加者の皆さん。「生活に合わせてエネルギーの使い方が変わるなんてすごい」「携帯端末からコントロールできちゃう時代が来るかもしれないってことでしょう?」。スマートグリッドの可能性に胸を膨らませる一方「各家庭のエネルギーの使われ方が分かるようになってしまうなんて怖いかも」「SFの世界みたい」など不安を感じる声もありました。
エコ×エネ体験プロジェクトにもワールドカフェにも初めて参加したという宮野律子さんは、子育ての傍ら、環境に配慮した化粧品を販売する仕事をしているそうです。「こういった勉強をする時にはいつも、主婦として、子どもにどのように伝えると良いか考えながら話を聞くようにしています。スマートグリッドについての話はここで初めて詳しく聞きましたが、賢く使いこなせる人間になるにはどうしたらいいかなど、考えさせられることがたくさんありますね」。
大学生を中心としたテーブルでは国境を越えた電気の需給管理の可能性や、「電力会社には新しい事業モデルが必要になるのでは」などといったスケールの大きな議論が展開されていました。「標準化がどう決まるかで社会の流れが変わってくると思うので、日本がどういう役割を果たしていけるのか、いくべきなのかを考えた方がいいなと思いました」。という、国際社会を意識した意見が印象的でした。また、社会人と大学生が二人ずつの別のテーブルでは「いろいろなことがコントロールできる社会が来ると思うけれど、逆に、機械任せにならないで電気がなくても生きていけるような教育も必要になりそうですね」という声が聞こえました。