コスト回収は削減できた電気代から
株式会社サイトスタイル・システムズのマレーシア子会社で、環境ソリューション事業等を手がける「アクアグリーンテック社」は、太陽光パネル等を無料で設置する事業を、4月24日から開始する。
同事業は、シンガポールのOCBC銀行との協業により、マレーシア国内の日系製造業を対象に実施。太陽光パネルの他、日本製の遮熱塗料、空調機器クリーニング等の環境商材を組み合わせて顧客の工場へ導入する。導入費用は、削減できた電気代から回収する仕組みだ。
削減された電気代の1割は自社のコスト削減に
導入する太陽光パネル、遮熱塗料、保守費の総投資額は、顧客の過去の電気代から算出して決定する。
契約期間は20年間。削減された毎月の電気代は、9割がOCBC銀行に支払われ、1割が自社のコスト削減になる。
さらに、マレーシア政府と投資開発庁はグリーンエネルギー導入に対する優遇税制を実施しており、これを利用して最高48%の所得税減税を受けることが可能だ。
6月には日本でも展開予定
親会社のサイトスタイル・システムズは、顧客にとって、導入コストをかけずに、電気代削減、優遇税制、空調機器クリーニング、CO2削減、CSR向上と多くのメリットが受けられる事業だとしている。
20日時点で既に3社が申し込みをしており、早くて6月から発電が開始される。2017年度は100社の契約を目標にしているという。
6月には日本とインドネシアでも同事業を展開予定。8月以降は、タイ、フィリピン、ベトナムと順次拡大していく。
また、将来的には、導入した企業間でスマートグリッドの実証実験を行い、突発的な災害や停電に対応し、日系企業間や災害エリアに対する電気の融通を図る予定だ。
(画像はサイトスタイル・システムズHPより)
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サイトスタイル・システムズ プレスリリース(@Press)
https://www.atpress.ne.jp/news/127024