少し前の話になりますが、高速道路を走行しているときに道路上に大きな落下物を発見して、道路緊急ダイヤルに通報をしました。高速で走っている車の中から発見したことについて電話したもので、どのようなものか、どのあたりにあったのか、キロポストは覚えているか、といった伝えるべき項目をスラスラとオペレーターに伝えることはできませんでした。こういうことは一度やってみないとわからないものです…。
道路緊急ダイヤルではありませんが、キャンプの世界では、救急要請つまり119番通報をしなければならない「かもしれない」と、(自分の心も、体制も)準備をしておく必要があります。もちろん救急要請にしないに越したことはないのですが…。キャンプは自然の中での活動が多くあります。つまり、常にリスクとうまく付き合っていく必要があります。それでも自然のこと。リスクを完全になくすことは出来ないので、万が一のときに慌てない工夫をしておくことが必要なのです。
▲オモテ
そんなときに役に立てる事のできる通報シートを、ウィルダネス・メディカル・アソシエイツ・ジャパンという団体が作成し、無料で配布を行っています。
A4サイズのシート1枚に救急車を要請するかどうかの判断の手助けになるヒアリング項目と、実際に救急車を要請するときに伝えるべき情報、そして救急車が到着するまでに確認、引き継ぎを行う情報がまとまっています。そして救急車を呼ぶべきか迷ったときに相談することができる窓口も記載されています。
▲ウラ
シートの裏面には、救急車が到着するまで、どうやって傷病者の体温を保温するか図解で掲載されています。これは、なかなか救急車が届かない場所でのファーストエイドのプログラムを提供するウィルダネス・メディカル・アソシエイツ・ジャパンならではの情報です。秋~春先や冷え込む環境では、救急車が到着するまできちんと体温を保持することが私たちにできることのひとつです。
最後に、キャンプに関わらず、万が一はいつ、どこで出会うかわかりません。
常に、大きな救急バックを持ち歩くことは出来ないのですが、このシートをスマホに保存して、万が一、万が一な事態に出会った時に備えるのもいかがでしょうか? (まっちゃ)
ウィルダネス・メディカル・アソシエイツ・ジャパン
誰でも使える緊急通報シート
http://www.wildmed.jp/sheet.html