A: 国内の希少種は、レッドデータブックやレッドリストで絶滅危惧1類・2類に指定されたものの中から選ばれ、全部で約90種いる。哺乳類ではツシマヤマネコ、イリオモテヤマネコ、アマミノクロウサギなど、鳥類ではトキ、タンチョウ、コウノトリ、ハヤブサ、シジュウカラガンなど、爬虫類ではキクザトサワヘビ、両生類ではアベサンショウウオ、魚類ではアベモドキなど、昆虫ではオガサワラハンミョウやヤンバルテナガコガネなど、植物ではカッコソウなどが指定されている。
A: 2013年10月、ワシントン条約で輸入が制限されているヒルヤモリという爬虫類を密輸したペットショップ経営者が、警視庁に逮捕された。このニュースは大きく報道され、種の保存法による摘発と思った人も多いだろう。しかし、その時の罪状は外国為替法違反。つまり、違法な輸出入に対する摘発であり、種の保存法違反ではない。理由は、ヒルヤモリが掲載されているのが同条約の附属書2であるためだ。国際希少野生動植物種はより絶滅の危険性が高い附属書1から指定されるので、ヒルヤモリはこれに該当しなかった。