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「スーパークールビズ」 詳細解説

読み:
すーぱーくーるびず
英名:
Super Coolbiz

クールビズは、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス削減と省エネを進めるために、環境省が2005年から取り組んでいるキャンペーンだ。夏の暑い時期に「ノーネクタイ・ノー上着ファッション」で勤務することや、オフィスで使うエアコンの温度を28℃に設定すること、断熱材の利用などを呼びかけた。しかし、2011年3月に発生した東日本大震災により、東北や関東地方の発電施設が大きな被害を受けたこともあり、より踏み込んだ節電や省エネが必要となった。このため、同省は同年6月から新たに「スーパークールビズ」を開始した。

スーパークールビズは、大きく分けて5つの取り組みを実施するように呼びかけている。第一に、自宅でもオフィスでも室内の温度を28℃にするよう徹底すること。エアコンは必要なときにだけかけて設定温度を低くし過ぎないことや、省エネ家電への買い換え、扇風機の併用などが効果的であるとしている。第二に、仕事をする時間をシフトして節電を実現すること。勤務時間を朝型にしたり、残業をできる限り減らしたり。在宅勤務や夏休みの長期化も効果的だ。

第三に、ファッションをスーパークールビズ仕様にすること。ノーネクタイ・ノー上着は当たり前で、ポロシャツや「かりゆし」、Tシャツなどを着て勤務して暑さを乗り切る。冷房にばかり頼らず、扇子やうちわなど昔ながらの暑さ対策を実施することも勧めている。第四に、オフィス機器や設備を賢く使うこと。省エネ型の照明や断熱材などを導入するのはもちろん、ブラインドの角度を調整したり、緑のカーテンを育てたりして夏の日射しをうまく防ぐ。そして第五に、打ち水などの活動や冷却剤の利用などを地道にこつこつ続けることだ。

スーパークールビズの実施にあわせて、専用サイトにはその科学的な裏付けを解説するコンテンツが設けられた。それによると、暑いと感じたときに必要なのはただ体を冷やすことではなく、それぞれの人が感じる体感温度を決める放射熱や湿度、気流などの要素を調節することであるという。このほかにも、冷蔵庫内にのれんを付けて冷気を逃がさない方法や、電子レンジの上手な使い方などを紹介している。

2013年は、男性だけでなく、汗や匂い、熱がこもるなどの悩みを解消する機能性の高い素材や小物、涼しさを演出するヘアメイクなど、女性向けのクールビズスタイルを提案した。これにあわせて、新たにピンクのクールビズロゴを加えた。一方、企業や地方自治体にも独自の取り組みに挑戦する動きが広がりつつある。先にあげた5つの取り組みに加えて、オフィスの照明を省エネ効果の高いLEDに交換したり、社員や職員に自宅での節電を呼びかけたりする主体が増えている。

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