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「ウィーン条約」 Q&A解説

読み:
うぃーんじょうやく
英名:
Vienna Convention for the Protection of the Ozone Layer
  • Q: オゾン層を守るために日本は何をしているの?
    ウィーン条約など国際的な取り決めを守るため、日本は何をしているのだろうか?

    A: ウィーン条約は、オゾン層の破壊による人体や環境への影響を食い止めるため、オゾン層を保護する国際的な枠組みとして1985年に採択された。また、1987年にはオゾン層を破壊するCFCなどの物質を規制するために本条約の下でモントリオール議定書が採択された。日本は1988年にオゾン層保護法を制定・施行し、本条約と議定書に加入。議定書が採択された9月を「オゾン層保護対策推進月間」と定めて、オゾン層の保護やフロン対策に関する普及啓発を行っている。その後、2001年にフロン回収・破壊法を制定して、CFCとHCFC、HFCなどのフロンを業務用冷凍空調機器から回収し、破壊すること義務づけた。さらに、家庭用のエアコンや冷蔵庫については家電リサイクル法によって、カーエアコンについては自動車リサイクル法によって、それぞれフロンの回収を行っている。

  • Q: オゾン層の破壊による影響は?
    オゾン層が破壊されて紫外線が増加すると、人の健康や環境にどのような影響を及ぼすのだろうか?

    A: 1985年にオゾン層を保護するためのウィーン条約が、1987年にはオゾン層を破壊するCFCなどの物質を規制するためのモントリオール議定書が採択された。オゾン層は、太陽から地球に降りそそぐ有害な紫外線の大部分を吸収している。しかし、冷蔵庫の冷媒などに用いられたフロンが大気中に放出されて成層圏に達するとオゾン層を破壊する。オゾン層が破壊されると地上に届く紫外線の量が増えて人の健康や環境に悪影響を及ぼす。人間に対しては、紫外線のうちUV−Bが、眼や皮膚、免疫システムなどに影響を及ぼし、がんの発生率が増加する。また、プランクトンなどの生物が減少する原因にもなる。さらに、紫外線が増加するとカエルなど両生類の卵がふ化しにくくなるという研究結果もある。

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