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「水質汚染」 Q&A解説

読み:
すいしつおせん
英名:
Water Pollution
  • Q: 水質総量規制ってどんなもの?
    水質汚染関係でよく聞く「水質総量規制」とはどんなことなのだろうか。

    A: 海や河川、湖沼などの水質は、人間活動などを主な原因として悪化する。わが国の水質汚染は、内湾、内海、湖沼等の閉鎖性水域において、他の水域に比較して進んでおり、窒素やりんを含む物質が流入し、富栄養化が進行している。東京湾、伊勢湾、瀬戸内海等では赤潮が多数発生しており、東京湾などでは青潮の発生もみられる。このような状況に対処するため、東京湾、伊勢湾、瀬戸内海を対象に、閉鎖性水域の水質保全を図るために設けられたのが「水質総量規制」である。これらの水域のように多くの事業所や人口が集積している地域では、全体的な排水量が多いため、各事業所単位の排水濃度の規制だけでは、水質汚濁が止められない。このため、工場、事業所、生活排水流量も規制した。具体的には、東京湾、伊勢湾、瀬戸内海に関係する各府県ごとに総量削減計画を策定し、汚濁負荷量の削減目標を設定し、その目標を達成するために、下水道等の生活排水処理施設の整備や工場や事業場に対する総量規制基準の設定を行う。

  • Q: BODとはどんな指標なの?
    水質調査で使われる「BOD」とは、どのような指標なのだろうか。

    A: 水は本来、自然循環の過程で浄化されるが、自然浄化力を上回る量の有機物や有害な物質が循環プロセスに入り込むと水質汚染につながる。水中の微生物は有機物を分解する働きをし、分解する際に酸素を必要とする。この時の酸素の量を、「BOD(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量)」という。水がきれいであれば分解するときの酸素の量は少なくてすみ、逆に汚れていれば酸素の量は多く消費される。この性質を利用して、河川の水質がどれくらい汚れているかを測る指標としてBOD値が設けられている。BOD値が10mg/リットル以上で悪臭の発生等がみられる。一方、「COD(Chemical Oxygen Demand:化学的酸素要求)」は、水中の有機物を酸化剤で分解する際に消費される酸化剤の量を酸素量に換算したものである。河川ではBOD、湖沼と海域ではCODが用いられる。

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