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「生活排水」 とは

読み:
せいかつはいすい

 炊事、洗濯、風呂、洗面、掃除、し尿など、日常生活にともなって家庭から出される排水のこと。水質汚濁防止法(1970年制定)では、「炊事、洗濯、入浴等人の生活に伴い公共用水域に排出される水(排出水を除く。)」と定義されている。生活排水は、1人あたり1日約250〜300リットルも出ると言われている。産業排水による汚染の割合が大きかった時代もあったが、法律などによる規制の強化や排水処理技術の向上などにより、最近では、BOD(生物化学的酸素要求量)換算で汚染の7割は生活排水によることがわかっており、産業排水よりも大きな汚濁の原因となっている。

生活排水の内訳をみると、し尿の割合が30%、し尿を除いた生活雑排水が70%(台所からの排水約40%、風呂からの排水約20%、洗濯その他からの排水約10%)となっている(BOD換算)。生活排水対策としては、公共下水道の整備を促進することや、生活雑排水とし尿を一緒に処理できる合併処理浄化槽の普及などの対策が効果的であるとされている。一方で、汚染の元となる物質の排出を減らすなど、市民一人ひとりの努力も必要だ。たとえば、マヨネーズ大さじ1杯(15ml)を排水口に流すと、魚が快適に住める水質に戻すためにバスタブ(300L)13杯分の水が必要で、しょうゆ大さじ1杯ならバスタブ1.5杯分の水が必要となる。日常生活の中でも、1) 生ゴミや食用油を流さない、2) 洗剤やシャンプー、石けんなどは適量を使用する、3) 節水に努めるといったことに配慮すれば、生活排水を減らすことができる。

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