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「合併処理浄化槽」 とは

読み:
がっぺいしょりじょうかそう
英名:
Domestic Sewage Treatment Tank

各家庭に取り付けて、汚水を河川などへ放流する前に微生物の力で浄化する処理装置。かつては、トイレの汚水(し尿)の処理を目的とした単独処理浄化槽と、風呂や台所の汚水(生活排水)も処理する能力を兼ね備えた合併処理浄化槽があった。しかし、単独処理浄化槽は生活排水を未処理のまま垂れ流すことになり水環境の悪化につながるため、2001年4月に廃止され、新設してはいけないこととなった。このため、国内で浄化槽というときは合併処理浄化槽のことを指す場合が多い。合併処理浄化槽の設置には、国による補助や融資の制度がある。

合併処理浄化槽の処理方式には、BOD除去型と高度処理型などがある。とくに後者は、アオコが発生する原因となる窒素などを効果的に除去することが可能だ。汚水処理を進めるため、国は下水道の普及率を高めることを目指している。2010年3月現在の下水道普及率は約74%だが、人口が少ない市町村では45%ほどにとどまる。山間部や住宅が少ない地域では、家庭から出る汚水を一カ所に集めて処理するのが難しいためだ。こうした事情から、合併処理浄化槽が用いられている地域は多い。浄化槽に関する法律として浄化槽法があり、浄化槽の設置工事は国家資格をもつ専門の業者が行う。また、維持管理や保守点検も専門の業者にまかせて定期的に行うこととなっている。

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