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「赤潮」 とは

読み:
あかしお
英名:
Red Tide

海が赤や茶褐色、ピンク色に染まる現象のこと。家庭や工場などの廃水が海へ流入すると、窒素やリンなどの栄養塩類が過剰になる富栄養化が進み、植物プランクトンが増殖しやすくなる。とくに春から夏にかけては気温が高く日照時間も長いため、水の色が変わってしまうほど水中の植物プランクトンが大量に発生する。大量発生したプランクトンは水中の酸素を大量に消費し、溶存酸素(DO)が欠乏する。

また、プランクトンが魚類のエラに詰まることもあり、魚介類の生息環境を脅かすとともに漁業に深刻な影響を与える。赤潮の原因になる植物プランクトンは、約200種類存在する。かつては工業化や人口集中の激しい北半球の内海でよく発生したが、近年、発生海域が世界的に拡大している。東シナ海では、浙江省の沖合や長江の河口沖、渤海、海州湾などで大規模な赤潮が発生して、漁業や海草の養殖業などに打撃を与えている。

赤潮により大量に発生した植物性プランクトンの死骸が海底に堆積し、バクテリアなどに分解される過程で酸素を消費すると、生物が生きられない無酸素状態になる。この底層水が沿岸にわき上がり、海水が青っぽく見える現象を青潮という。

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