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「赤土汚染」 とは

読み:
あかつちおせん
英名:
Red Soil Pollution

陸の赤土が川や海へ流れ出し、水環境を汚染するなどの悪影響を与えること。降雨などの自然的な要因に加えて、農地開発や土地改良事業などにより裸地状態にするなど人的な要因も大きい。当初、沖縄県で最も多い「国頭マージ」という土壌による被害が多く、流出水が赤色であることからこう呼ばれた。沖縄の島々では、流出した赤土がサンゴに降り積もってサンゴ礁を死滅させたり、海の生態系を破壊したりして、周辺の漁業に甚大な影響を与えている。

県は赤土流出問題に対処するため、1995年に赤土等流出防止条例を施行した。開発事業者の責任を明確にし、耕作地の管理者に対して赤土の流出防止の努力義務を課した点が特長だ。とくに、1000平方m以上の事業を行う「特定事業行為者」に対して、さまざまな規制がある。この条例により開発現場からの流出量は減少したが、農地対策や濁水に対する基準が不十分との指摘もある。

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