サンゴは、植物ではなくイソギンチャクと同じ刺胞動物の仲間で、「ポリプ」と呼ばれる小さな個体が多数集まってできている。また、サンゴ礁は、石灰質の石の骨格を成長させる造礁サンゴと、有孔虫や貝などの石灰質の骨格や殻が堆積し、海底から海面近くまで突出してできた地形のこと。サンゴ礁には多様な生きものが生息し、熱帯雨林に匹敵する複雑で豊かな生態系を形成する。しかし、世界のサンゴ礁は現在、土砂流入やオニヒトデなどの天敵による被害、白化現象、地球温暖化による影響などにより深刻な危機に直面しており、国内外でサンゴ礁を保全するための取り組みが行われている。国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)は、2008年を「国際サンゴ礁年」と定めた。
サンゴ礁にはどのような働きがあるのだろうか?
サンゴ礁が直面する危機的状況とはどのようなもので、その理由は何か?