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「シュレッダーダスト」 とは

読み:
しゅれっだーだすと

 廃車などから発生する、プラスチックやガラス、ゴム、繊維など、比重の軽い物質の破片などが混ざった廃棄物。廃棄物から鉄や非鉄金属を選り分けて販売する業者が、シュレッダーと呼ばれる破砕機を使って廃車などを細断・粉砕して金属などを回収した後に生ずることからこう呼ばれるようになった。年間発生量は約100万t前後で推移しており、自動車由来のものの割合が約60〜80%と圧倒的に多い。一方、廃家電・廃電子機器由来のものは約20〜40%だ。自動車などには、水銀や鉛、カドミウムなどの重金属や有機溶剤等が使用されているため、シュレッダーダストについては、1996年4月から管理型処分場での埋立処分が義務づけられている。シュレッダーダストの処理は、深刻化する処分場不足や、ゴミの流入規制、鉄スクラップ相場の景況など、経済的な影響を受けやすい。このため不適正処理につながりやすく、香川県豊島の不法投棄事件はその代表的なものだ。シュレッダーダストについては、自動車メーカーをはじめ、鉄鋼、機械、金属、リサイクル事業者、廃棄物処理事業者などが再利用に関する研究開発を行っている。シュレッダーダストをガス化溶融炉で処理するプラントや、コークスを充填した炉でのシュレッダーダストの焼却、金属回収、無機物のスラグ化が可能なプラント、油化を目的としたプラントなどが計画や試作段階にある。2005年に施行された自動車リサイクル法では、自動車の所有者からリサイクル料金を徴収し、シュレッダーダスト、エアバッグ類のリサイクル、フロン類の破壊を自動車メーカーが責任をもって行うことと定められている。

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