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「しゃ水工」 とは

読み:
しゃすいこう

 廃棄物の最終処分場において、処分場表面からの雨水などの浸入や、周辺の地下水の処理地内への浸入を防止したり、底部からの浸出水(ごみ層を通過した雨水)の埋立地外部への漏水を防いだりするための設備やシステムのこと。底部のしゃ水工について、日本では複層の高密度ポリエチレンなどのシートを敷設するタイプが一般的だが、しゃ水機能の保持と信頼性向上が課題だ。シート破損による環境への影響の疑いが指摘され、住民運動に発展したこともある。一方、規制の厳しい欧州では、複層シートに粘土層や不織布などを併用する高機能なしゃ水工が普及している。しゃ水工には、埋立地の底部と法面のしゃ水のため、しゃ水シートや粘性土等を用いて被覆する「表面しゃ水工」と、地中に不透水性とみなせる岩盤や粘性土層が水平に広がっている場合に、埋立地の下方や底部、周辺部に止水鋼管矢板や地中連続壁などを用いてしゃ水する「鉛直しゃ水工」がある。しゃ水工に関する技術的な基準については、「一般廃棄物最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令」で定められている。

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