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【夏山天気】今週末は高気圧の張り出し強い 局地的な雨には油断禁物

  • 2023年7月28日
  • tenki.jp

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今週末は高気圧の本州付近への張り出しが強まり、晴れる山岳が多い見込みです。一方で、高気圧縁辺の湿った空気が流れ込みやすい北日本と西日本では天気が変わりやすいほか、東日本でも午後は局地的に雨雲が発生するでしょう。登山装備に雨具は必須です。

【天気図解説】主役は太平洋高気圧だがワキは甘い

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29日(土)は日本の東から本州付近に高気圧が張り出す見込みです。この高気圧は日本付近で非常に背が高くなっており、勢力の強さは目を見張るものがあります。一方、フィリピンの東海上を台風6号が北上する予想です。台風6号はまだ直接の影響を考えるような段階ではありませんが、台風周辺の湿った空気が高気圧の縁辺を回って日本付近まで運ばれてくるでしょう。西日本の太平洋側では湿った空気の影響を受けやすく天気が安定しません。また北日本でも高気圧にしっかり覆われていない北海道は雲が広がりやすいでしょう。

30日(日)も太平洋高気圧は本州付近に強く張り出していますが、台風6号が北上するのに従って、運ばれてくる湿った空気の量が増えていきます。西日本では湿った風が山にぶつかる太平洋側を中心に天気の悪化も念頭に入れておきましょう。高気圧に覆われる東日本でも午後は局地的な雨雲の発生に注意が必要です。北日本では、北海道に気圧の谷が接近する予想です。

【夏山天気】晴れていても午後は天気急変の可能性あり

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代表点の予報を見てみましょう。

土曜日、日曜日ともに優勢な高気圧に覆われて晴れるところが多く、まずまずの登山日和になると思われます。ただし一日を通して晴れるとは限らず、多くの山では午後はにわか雨を予想しています。麓ではこの週末も猛暑となる予想のため、対流活動が活発となり雲が発達して雷を伴うところもあるでしょう。土曜日午後より、日曜日午後のほうが湿った空気の量が増えるため雨や雷雨となる地域が広くなると予想しています。登山は「早出早着」が基本です。これは夕立に見舞われることが多いため生まれた言葉です。たとえ午前中は雲がほとんどなくても、山の天気は変わりやすいことを念頭に置き、午後3時ごろまでに目的地に着くことを推奨します。

晴れれば稜線も暑い

富士山山頂の最高気温は、あす12℃、あさって13℃で、これは富士山山頂の気温としては平年よりずいぶん高いほうです。勢力の強い太平洋高気圧の影響を受けて、山の稜線の高さまで暑い空気が充満していると考えられます。日本アルプスや八ヶ岳の稜線でも、炎天下では想像以上に暑く感じる可能性があります。さらに標高の低い登山口付近や樹林帯ではなおさら暑さが厳しくなると予想されます。いつもよりペースが上がらなかったり疲れやすいと感じたりする場合には、熱中症の可能性もあるため気を付けましょう。

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