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トイレの自動洗浄機能を“使うわけにはいかない”理由が切実…!「危険だから文明を受け入れない話」に納得【作者に訊く】

  • 2024年4月29日
  • Walkerplus

年を経るごとに、身の回りのさまざまな物に新しい技術や便利な新機能が増えていくもの。けれど、最新機能にも“落とし穴”がある――!?

イラストレーター・カマタミワ(@kamatamiwa)さんは、ブログ「一人暮らしカマタミワの半径3メートルのカオス」やSNSでコミックエッセイを多数発表している。2023年12月に公開された「危険だから文明を受け入れない話」は、カマタさんが引っ越し先のトイレに感じた恐れを描いたエピソードだ。

新居に備え付けのトイレが、離れると水が流れる自動洗浄機能付きであることに気づいたカマタさん。けれど、入居から4カ月を経ても自動洗浄の恩恵にあずからずにいた。その理由は「これに慣れたらぜってー外で流すの忘れる」。まだまだすべてのトイレに普及しているわけではない機能に慣れることでの失敗をカマタさんは恐れていた……、という体験談だ。

読者からも「たまにトイレから出るとき慌てて流すことあります」「忘れる自信があるので、笑うに笑えない」と共感が集まった同エピソード。作者のカマタミワさんに、エッセイのこぼれ話を聞いた。


■誰かに話したいなんでもない話を絵日記に
――日常の些細なひとコマながら、作品になると「わかる!」と思えるエピソードです。こうした作品の題材は普段どのように探しているのでしょうか?

【カマタミワ】こういうなんでもない話は、「見つける・選ぶ」という感覚があまりなく、誰かに話したいことを描いている感覚です。一人暮らしなので、生活の小さいことを人に話すタイミングがないんです。たまに会う友人に話すほどのことでもないですし。誰かと住んでいたら、トイレから出たときに「ねー、せっかく自動洗浄になったのに、つい心配でボタン押しちゃうよねー」って話してると思います(笑)。

――カマタさんの作品はその時々の微妙な気持ちのニュアンスが、表情からすごく伝わってきます。オチや決めゴマの描き方で意識しているポイントがあれば教えてください。

【カマタミワ】ありがとうございます!いろんな表情を描けるようになりたくて絵日記を描いているところもあるので、うれしいです。

表情は、描くと手癖でつい「ショックを受けているシーンは白目にして口を大きく開けて」といった顔にしてしまいそうになるのですが、それをやらないように気を付けています。同じショックを受けているシーンでも、感情が毎回違うので、この感情を伝えるにはこの顔!っていう顔が描けるまで何度も描きなおすことが多いです。

あとは、普段から漫画を読んでいて「この表情すてきだな」と思ったら保存しておき、模写して表情の幅を広げる練習をしています。

――ちなみに、カマタさんが同様に「一般的なものと違うので使わない」ものはありますか?

【カマタミワ】逆に、外では絶対やっちゃいけないのに家でやっていたことならあります。そして、まんまと外でもやってしまいました……。またトイレ関係で申し訳ないんですが、「トイレ閉じ込められ対策の結果」という絵日記で描いたように、外出先で鍵を開けたまま用を足していて、人が入ってきたことが……。でも、今でも家のトイレのドアは少し開けています。どうしても怖いので。

――読者から共感の声が多く寄せられた作品です。反響についての想いや、印象的なコメントがあれば教えてください。

【カマタミワ】そんなことしないよ!か、やるやる!のどちらかのコメントかな、と思っていたのですが、実際は、同じことをされている人、実際に流し忘れた人、自動洗浄を使っているけど最後まで見届けたいタイプなのでずっと見ている人、流し忘れて「お金持ちの家なんだなー」って思う人、会社が自動なため逆に家で流し忘れて家族に怒られる人、落とし物があるのはそういうことだったのか!と初めて納得する人、清掃の仕事をしていてここ数年流し忘れが増えていると実感している人、飲食関係の仕事なので定期的に検便を提出しているが、一度自動洗浄でブツが流されてしまってから電源をオフにしている人、などなど本当にさまざまな立場からのコメントをいただきました。「流し忘れても、後任は前任を知らないから大丈夫!」の力強いコメントには吹きました(笑)。

取材協力:カマタミワ(@kamatamiwa)

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