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家庭菜園のコツ「秋冬野菜で保存食を楽しむ方法」について

  • 2022年2月20日
  • NUKUMORE

冬の間にやる家庭菜園の畑仕事はいくつかありますが、ここでは収穫した冬野菜のトウガラシ、サトイモ、果物などを使った料理のおすすめレシピをご紹介します。いずれも保存食なので、適切な保管方法をとれば、長ければ数年楽しむこともできますよ!

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監修:小笹順子さん

こささじゅんこ・菜園歴28年。茨城県水戸市の自宅裏庭につくった約150坪の畑で年間50種類以上の野菜を有機・無農薬で栽培。もともとは義母・賀子さんのアドバイスを受けながら二人三脚で始めた家庭菜園だが、今は順子さんがメイン。理科の免許を持つ元教員で、好奇心と家族のよろこぶ顔を原動力にチャレンジを繰り返しながら野菜づくりを楽しんでいる。

葉トウガラシの佃煮

柚子胡椒をつくるときと霜が降りる頃の2回つくります。青トウガラシの葉が少ないときは、万願寺トウガラシやピーマンの葉も利用します。
枝から葉をちぎり、よく洗い、ザクサク切っておきます。辛味用の赤トウガラシと彩り用の赤い万願寺トウガラシは小口切りにします。
出汁醤油と砂糖を鍋で沸騰させて、水切りした葉とトウガラシを豪快に入れて煮ます。我が家の味は少し甘めです。
汁気がなくなったら味を調えてできあがり。
霜が降りる頃の葉は味に若さがなくなるので、ゴマ油を入れて仕上げます。 1. 鍋に材料を入れたら汁気がなくなるまで煮詰める。 YD13_p56_map_1_1644990164 2. トウガラシの葉をちぎって使う。 YD13_p56_map_2_1644990185 3. 葉トウガラシの佃煮が完成。 YD13_p56_map_3_1644990209

フルーツソースの作り方

我が家では美味しくて健康にいいので、手づくりヨーグルトを10年以上食べています。フルーツソースとリンゴやバナナ、季節の果物を入れて食べるのが定番です。
畑で採れるウメやイチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、キウイフルーツ、ブルーベリー、ル バーブなどを使い、ほぼ1年間手づくりフルーツソースを楽しんでいます。一度に多くの量が採れないものは採れたときに冷凍してためておき、ある程度たまったらソースをつくります。基本的には素材の甘さを活かす程度の砂糖を加えます。 ●ルバーブソースの作り方
茎を5~6本収穫して、よく洗い、2~3cmの長さにザクザク切ります。鍋にほんの少しの水と砂糖を加えて煮るとすぐに出来上がり。 「ルバーブの茎を使ったソースは酸味がさわやか!」 YD13_p56_map_7_1644990664 「冷凍ラズベリー。」 YD13_p56_map_8_1644990679 「ヨーグルトに入れて食べると絶品!」 YD13_p56_map_9_1644990705 「冷凍庫にはフルーツソースがたくさん保存されている。」 YD13_p56_map_10_1644990734

柚子胡椒のつくり方

青柚子10個、青トウガラシ20本を使います。塩は全体量の20%を測っておきます。
まず柚子の皮をすりおろし、トウガラシはヘタとタネをスプーンで取り、細かく刻みます。辛いので手袋とゴーグルで防御するのがおすすめ。手袋をしなかったら手が痛くて熱くて一晩大変でした。

次に、すりおろした柚子と刻んだトウガラシをミキサーに入れ、塩と青柚子から絞った汁を加えてよく撹拌します。
我が家では小さな容器に入れて冷蔵庫で1週間熟成させてから冷凍します。冷凍すれば2~3年もちます。けんちん汁やうどんに添えてもおいしいです。
黄色く熟した柚子と赤いトウガラシでつくると、オレンジ色の柚子胡椒になり、香りがマイルドになります。 「赤いトウガラシを使うとオレンジ色の柚子胡椒になる。」 YD13_p56_map_4_1644991047 「青柚子を使えば緑色に。」 YD13_p56_map_5_1644991070 「完成したら冷蔵庫で熟成させてから冷凍保存。」 YD13_p56_map_6_1644991094

けんちん汁のもとのつくり方

たくさんの野菜を使って一気にたくさんつくって冷凍しておくと、いつでもすぐにけんちん汁が食べられて重宝します。
サトイモ、イモガラ(ズイキ)、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、油揚げ、コンニャクが我が家の定番の材料です。

サトイモは存在感があるように大きめに切り、ダイコンとニンジンは、半月切りかイチョウ切りにします。乾燥イモガラは洗って水で戻し、2cm程度の長さに切り、ゴボウは大きめのささがきにして水にさらします。油揚げとコンニャクは細く切ります。

大きな鍋にたっぷのサラダ油を熱して、よく水切りした材料をサトイモ、ゴボウと煮えづらい順に入れて炒めます。少し炒めたらヒタヒタの水を入れて少し煮ます。下味をつけるために少し出汁を入れます。このとき煮すぎないのがコツです。
冷ましてから袋に入れて冷凍します。 YD13_p56_map_11_1644991602 【食べるとき】
鍋に少し水を入れて、冷凍けんちん汁のもと、出汁、豆腐、ネギ、ハクサイなどの青菜を好みで入れて、サトイモが煮えたら、醤油か味噌で好みのけんちん汁に味付けします。
コンニャクは冷凍すると凍みコンニャクになるので、シコシコしておいしいと思えないときは、あとから入れてください。
最後にゴマ油で香りづけするのが我が家風。うどんや餅を入れて食べるのもおいしいです。

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