X-700は1981年の発売、1999年まで製造を続けられたロングセラーモデルである。X-700の優れたの特徴は瞬間絞り込み測光を採用していることだ。この機構はXDと同様であるが、XDにはないTTLオートフラッシュ機構が付いているので、マクロ撮影には最適なカメラである。またミノルタの古い自動絞りレンズを付けてAモードで撮影すれば、開放測光で正確な露出の写真ができる。
1980年代初期のgはマクロレンズが充実しいていた。ベローズ用レンズだけで12.5mm,25mm,50mm,100mmと4種類もあった。レンズを交換してベローズに付ければ無限大から15倍程度(35mmフイルム上で1mmのものが1.5cmに写る)までのクローズアップが自由にできた。ところがその後になると自動絞りのきくベローズの生産をやめてしまっている。
そして当時はマクロはオリンパスマクロシステムが華々しくデビューしている。ミノルタは科学写真の分野でのマクロであるのに対し、オリンパスは20mmマクロまでオートで使えるという自然派志向のマクロシステムを組み上げたのである。
需要がないからといえばそれまでだが、高倍率の接写ができるシステムは今ではほとんどないのである。高倍率接写はミノルタから1〜3倍マクロ、キャノンから1〜5倍マクロが出ている。しかし自由にレンズを交換できるベローズシステムが、最新の測光システムで使えるカメラが欲しいと思うのはぼくだけであろうか。このカメラで撮った写真はこちら
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