ファーブル昆虫記に登場する鳥なので,前から撮りたかった。残念ながら後ろ姿のみ。
麓で教会のお坊さんに呼び止められ、「何を持っているのだい。」と訪ねられた。ファーブルは得意になって「巣には卵が6個ありました。私は一つ取りましたこれがそれです。雛がかえったら残りを取りに行くつもりです。」とファーブルは答えた。
「ノビタキの卵だね。そんなことをしてはいけないね。母鳥から雛を取り上げるなんて。小鳥は野の喜びだからね。それに地面の害虫を退治してくれるのだよ。二度と巣に手を付けてはいけないよ。」
多分ほめられると思ったのに説教されたファーブルはそれでも二つのことを学んだという。母親を悲しませることはいけないことだ。ということ。それと、その小鳥にノビタキ(saxicola)という名前があるということだ。「誰が名を付けたのだろう。遊び友達の生き物にもみんな名前があるのだろうか」とファーブルは考えた。そしてまもなくラテン語が読めるようになったときsaxicolaとは「岩の住人」という意味があることを知った。こんなふうにしてファーブルは生き物に対する語彙を増やしていったのだ。
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