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海野和男のデジタル昆虫記

今年使ったカメラたち 35年前のマクロレンズ群

今年使ったカメラたち 35年前のマクロレンズ群
2015年12月29日

今年使ったカメラたち 35年前のマクロレンズ群
 今年もマレーシアでチョウの卵の深度合成写真を撮った。使ったのはE-M10MK2で、レンズシステムは1970年代後半から80年代前半の大昔のものだ。
Minolta 12.5mm F2 Bellows Lens(ライツ フォタール12.5mmとほぼ同じもの)、OM用のZuiko Auto-Macro 20mm F2、 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm 2.8。これらのレンズはベローズと併用して使うのが基本。昨年はベローズを使ったが今年はTelescopic Auto Tube 65–116 に付けた。最大それぞれおよそ18倍、9倍、4.5倍程度に撮れる。20mmが6倍から9倍、つまり1mmのものが6mmから9mmに写せるので、最も汎用性があった。
 マイクロフォーサーズの撮像素子は17.3×13mmだか、横位置で使えば、アゲハの卵が画面からはみ出すぐらいに撮れる。だいたい0.01mm程度カメラを移動させながら直径の半分、0.5mmを50枚001mm刻みで撮影する。卵の大きさや形状で、枚数も移動距離も変わってくる。絞りはF4ぐらいがメインだが、それもF2.8~5.6ぐらい出、その時によって変えた。顕微鏡レンズでこの程度の拡大にもっと最適なレンズがあるようだが、ぼくは持ち合わせていないので、超高倍率は全てこの3本を使う。
このようなレンズを必要とする拡大撮影では、現在そんなレンズは新品で入手不可能だから、中古価格はかなり高い。それでもそれぞれ完動品は6万円ぐらいで落札されているようだ。38mmはキャノンのMP65と同じ程度の倍率なので、若干安い。
写真はZUIKO AUTO-MACRO 38mm 2.8で撮ったリュウキュウムラサキの卵。ライトにリング状のLEDをテストで使った写真で、映り込みがある。丸い光沢のある被写体は,ライティングに注意

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