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海野和男のデジタル昆虫記

触角

触角
2011年02月20日


 佐渡の自然というのは奥が深そうである。それは海上から島を見ただけで感じる。人口が少ないことと島であること、山があることが自然を良く保全してきたのだと思う。このところ時々行く、山形の鮭川村と通じるところもある。雪があることと、元来湿地が多いという共通点がある。昆虫ではサドマイマイカブリやサドコブヤハズカミキリなどが有名だが、チョウに特に変わったものがいないのであまり注目されていなかった。けれどギフチョウがいないことも面白いし、シャープゲンゴロウモドキなどの湿地の昆虫がいて、それがトキの餌にもなっているのだそうだ。
 佐渡は人口が6万人台で、新規流入者を除けば毎年1000人の人口が減っているのだという。人口が少ないことはよいことだが、このまま行けば人が住まない島になることだってあり得ることではある。里山の地域再生と人材養成というテーマのシンポジウムだったが、なんと言っても重要なのは人である。

 さて写真は昨年秋に撮ったもの。昆虫の触角、触と書くから触って何かを確かめるためのものと言う意味なのだろうか。キリギリスやコオロギは触角で周りの様子を探る。チョウやガの触角は触って匂いを確かめる役割をするものもあるし、このヒメヤママユのオスの触角のようにメスのフェロモンを嗅ぐための器官である場合もある。
 上の写真は下の写真の一部を拡大したものだ。羽毛のように広がった触角には細かい毛がたくさん生えていて、ここでメスの出す匂いをとらえるのであろう。

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