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海野和男のデジタル昆虫記

鱗粉

鱗粉
2010年02月20日

 今日は小諸で講演。昨日は少しだけ外に出たが、結局1枚もシャッターを押さなかった。晴れてはいるものの、すっきりした青空にならず。ゼフの卵を探してみたが、ぼくの視力ではちょっときつくなりつつあることを再確認した。矯正視力が1.0ぐらいは欲しいと思った。ちょっと前までは1.2ぐらいまで矯正ができたが、歳をとったせいか、度を上げても見づらいだけで、結局、毎年メガネの度数を弱くすることになってしまっている。相変わらずデスクワークが続いている
 さて今日の写真はベトナムで撮影したチョウの翅の一部を拡大したもの。普通にマクロレンズで撮影した生態写真の一部をピクセル等倍で拡大したので、あまり鮮明でない。さてこのチョウが何というチョウかわかるだろうか。
 上がヒューイットソニィーキララシジミ下がエリキノイデスキララシジミだ。翅の色が少し違う。もっともキララシジミの翅は、見る角度によって若干色が異なるから色素そのものの色ではなく、構造色と言われる色だろう。
 チョウの翅には鱗粉がある。鱗粉といってもそれは粉ではなく、毛であるのだという。鱗粉は一つ一つソケットと呼ばれるくぼみに刺さっている。鱗粉の構造が特殊だと光が鱗粉の内部で回折や干渉を起こし金属光沢を持つ色が現れる。
 鱗粉があるからチョウは美しい。色や模様は仲間とのコミュニケーションや隠れるためなどに使われる。鱗粉は屋根瓦状に配置されているので、水をはじくのに都合がよい。チョウの仲間は鱗粉があるから鱗翅目(現在はチョウ目と呼ばれることが多い)の昆虫というわけだ。
D300S 85mmマイクロ

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