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海野和男のデジタル昆虫記

ユスリカ(Sigma105mmF2.8DGマクロ)

ユスリカ(Sigma105mmF2.8DGマクロ)
2008年01月31日

 シグマの105mmマクロはずいぶん昔にニコン用をよく使った。デジタルになってから、内面反射が気になるようになり、使っていなかった。けれどすでにレンズはデジタル対応のNEWタイプ、105mmF2.8DGマクロになっている。昔のものと別物のように見え、小型でデザインも良い。
 E-3用の100mmマクロが未発売で、50マクロにEC20をつければ100mmF4の等倍マクロとなる。この組み合わせはなかなか良いのだが、マニュアルフォーカスがどうも今ひとつだ。単体ではそれほどMFしにくいと感じないが、EC20をつけるとどういうわけかMFに関しては扱いにくい。
 これはもしかしたらぼくのレンズが相当使い込んだものだからかもしれない、今度サービスで見てもらおうと思う。けれど、12-60並のAF性能ならば別だが電動フォーカスはマクロには基本的に向かないと思う。
 まだ純正の望遠マクロは発売されていないから、シグマのフォーサーズマウントの105mmを使ってみることにした。フォーサーズ用のシグマレンズを使うのは初めてだ。MFの操作感は思った以上に素晴らしく、何で今まで使わなかったのだろうかと思ったほどだ。
 撮影する被写体が無く、雪の上にいたユスリカを最短撮影距離で写してみた。ユスリカの大きさは4mm程度しかない。
 下の写真はZuikoDigital50マクロ+EC14とSigma105mmF2.8DGマクロを比べたもの。大きさはほとんど同じだ。重さも同じぐらいに感じる。最短撮影時の被写体とレンズ先端との距離も11cm強で2本ともほぼ同じだ。
 等倍で白バックで絞り込んでの撮影でこの2本のレンズを比べてみた。さすがにZuikoDigital50マクロ+EC14はきりっとした描写で、フレアーがほとんど無いすぐれた解像感だ。Sigma105mmF2.8DGマクロはぼくが使っていたフイルム用の105mmと比べれば格段によくなっている。けれどフレアーは少し感じられる。ただし、このような撮影条件は野外に無いから、問題なく使えるレベルと思う。解像度がいくら優れていても、マクロレンズは特に操作感が重要になる。実質価格が4万円台前半であることを考えれば十分納得のいく性能だ。
 EC20との組み合わせは試していないが期待大だ。なにしろワーキングディスタンスが長くとれ、35mm換算4倍の撮影ができるのだから。オリンパスから純正の100mmマクロが待ち遠しいが、大きさはどうだろうか。F4でも良いから小型で等倍まで行く性能と操作性の良いマクロレンズを望むのはぼくだけであろうか。
  
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