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海野和男のデジタル昆虫記

「デジカメ自然観察3」よい写真が撮れたのはなぜだろう(1998年11月)

「デジカメ自然観察3」よい写真が撮れたのはなぜだろう(1998年11月)
2005年10月18日


現在ニューギニア取材旅行中です。小諸日記は前もって作っておいた「デジカメ自然観察」を連載で掲載しています。現地からの日記も状況の許す限り更新したいと思っています。

 でもデジカメだと、どうしてこんなに簡単にピントのあったシャープな写真が撮れるのだろうか。
 デジタルでもフイルムでもカメラにはレンズがついている。レンズには何mmというレンズの焦点距離が書いてある。そしてデジカメではその焦点距離が一般にフイルムカメラより短い。実は焦点距離が短いほど被写界深度深度と言ってピントの合う範囲が大きくなる。
 画像はフイルムカメラではフイルムに、デジタルカメラでは主にCCDと言われるものに結像する。そしてフイルムもCCDも様々なサイズの物がある。同じ画角で撮影する場合、フイルムやCCDが小さいほどレンズの焦点距離は短くなる。デジカメは一般に35mmフイルムよりCCDが小さいから、レンズの焦点距離は短くなる。
 ぼくが初めて使ったデジカメはレンズの焦点距離が35mmフイルムカメラの1/4ぐらいしかなかった。焦点距離が短いからピントが深く普通ならピントあわせが難しいチョウの飛翔の一瞬をたやすく捉え、シャープな写真が撮れたのだ。
 これはすごいと思った。昆虫の撮影ではピントあわせが難しく、とくに飛んでいるチョウにピントを合わすのは至難の業だ。CCDが小さいということが昆虫写真のような接写にはとても有利であることは、一枚撮影しただけで実感することができたのだ。(「デジカメ自然観察のすすめ」(岩波ジュニア新書)からの抜粋を書き直したものです。本をお買い求め頂ければ幸いです。)
 写真はその時撮影したモンキアゲハ。オリンパス1400XL(140万画素)



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