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海野和男のデジタル昆虫記

「デジカメ自然観察1」デジカメではじめて撮影(1998年11月)

「デジカメ自然観察1」デジカメではじめて撮影(1998年11月)
2005年10月16日


現在ニューギニア取材旅行中です。小諸日記は前もって作っておいた「デジカメ自然観察」を連載で掲載しています。現地からの日記も状況の許す限り更新したいと思っています。


 ぼくがデジカメではじめて写真を撮ったのは1998年11月のことだ。使ったのはオリンパス1400XLという140万画素のカメラだ。
 え、140万画素、たいしたカメラではないねなどと言わないで。今では140万画素と言えば、カメラ付き携帯より画素数が少ない。けれどそのカメラは普通に買えるデジカメとしては当時は最高峰のものだった。値段も20万円近くもした。今では500万画素機が3万円ほどで買えるのだから、デジカメの進化ははやい。
 ある雑誌からデジカメのテストレポートを頼まれ、デジカメには多いに興味があったぼくは、無謀にも二つ返事で引き受けてしまったのだ。
 11月といえば小諸では昆虫はシーズンオフ。そこで思い切って沖縄に行った。沖縄まで行くとギャラがほとんど消えてしまう。けれどはじめての撮影だから、ちゃんとした写真を撮りたいと思い思い切って出かけることにした。
 ところがその後が大変。ぼくは画像を保存するための性能の良いノートパソコンを持っていなかったのだ。パワーブック500Cというアップルのパソコンに外付けのMOドライブを持っていくことにした。いささか力不足のパソコンで処理速度も遅くハードディスクも小さかった。ハードディスクの値段は容量当たりにすれば今の200倍近くもしたのだ。
 沖縄はあいにくの曇り空。いつもストロボを使えと指示がでる。クローズアップレンズ使用のマクロ撮影では、内蔵ストロボの光りは被写体の昆虫には届かない。けれどティッシュでディフューザーを作り、なんなく光を回すことに成功した。1枚目の写真はなかなかの画像だ。ティッシュペーパーを使ってストロボの光りを回すのは、実はフイルムカメラでやったことがあったので、とっさに考えついた技だ。
 さて宿について撮った写真をパソコンに取り込む。140万画素の画像だと圧縮で約1MB、開くと4MBほどある。ぼくのパソコンでは画像を1枚開くのに数分もかかる。だからその日撮影した100枚ほどの画像をチェックするのに数時間もかかった。せっかくの沖縄だから夜はゆっくり泡盛でもと考えていたのにそれどころではなくなった。(「デジカメ自然観察のすすめ」(岩波ジュニア新書)からの抜粋を書き直したものです。本をお買い求め頂ければ幸いです。)
 写真はその時撮影したツチイナゴの幼虫。オリンパス1400XL(140万画素)


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