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海野和男のデジタル昆虫記

八重山のセセリチョウ

八重山のセセリチョウ
2003年12月03日

八重山諸島では本州では見られないセセリチョウの仲間も多い。
チャバネセセリに似た小型種は見分け方が難しく、写真ではなかなか同定できない。わかりやすいのはここに載せた3種で、上がネッタイアカセセリ、アカセセリと名前が付いているが、アカセセリよりはむしろキマダラセセリに近い仲間である。中はクロボシセセリ、今は極めて普通に見られるチョウだが、昔は土着種ではなく迷チョウだった。ぼくが最初にこのセセリを見たのは確か1972年頃であるが、その時は石垣空港の近くの町中の街路樹のヤシの仲間でしか見られなかった。下はコウトウシロシタセセリ、東洋熱帯に広く分布するチョウだ。
 チョウは様々な要因で分布を広げる。最も大きいのは地理的な要因で、ある島とある島に同じ種類のチョウがいると、昔その二つの島は陸続きだったなどと想像できて楽しい。
 けれどクロボシセセリのようにどこからか飛んできて土着することもある。八重山は南の島々に近いから、そのようにして分布して来たチョウも多いだろう日本人の中に南の島から渡ってきた人たちの血が混じっているのと変わりがないかもしれない。(撮影11月末)

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